mind

人に必要とされること

はじめに

前述したように、わたしは自分にあまり自信がない。
「わたしは誰かの役に立っているのだろうか」
「誰かに必要をされているのだろうか」
「愛されているのだろうか」

自分に自信がないゆえに、他人からの愛情表現にフィルターをかけて見えにくく、気づきにくくしてしまっていると思う。

もったいないし、失礼だと思う。申し訳ない。


今日、わたしは5月から働いていた派遣をやめた。

直接雇用の話もしていただいたのだが、今後を考えると条件が自分に合わず、断ることになってしまったのだ。

人生初の派遣社員

昨年度末まで、公務員として働いて、国から給料をもらっていた身からすると、とにかく自由になった気分だった。「先生なんだから・・・」とか、「先生なのに・・・」とか言われることもない。

「わたしは、ただの人なのだ」

そう思えた。「先生である前に人間でしょ」と自分で言い聞かせていたわたしは、ついに肩書をなくして「人間」に戻ったのだった。

そのころテレビでは、「ハケンの品格」がやっていて、派遣社員ってこんな扱い受けるのかな、そんなことないよな?みたいに考えていた。

OLがやってみたいと思い派遣会社に登録したのに、結局派遣先は、学校関係(笑)初めての派遣だし、なんとなく勝手がわかる学校だといっかなーんて安直な理由。

今までの経歴が「学校」だったからなのか、あっさり就業決定。

なにもしないぞ~~~と決めた扶養内ののんびり生活は、1か月で幕をとじた。

事務の仕事

今までは、ばたばたと現場で走り回るような仕事しかしたことがなかったため、デスクワークが意味不明なほどに退屈に感じた。

だけど、タスク消去していくような事務作業は好きなので、ちゃちゃっと仕事をこなす自分もいて、気持ちがいい。やることがないという時間は掃除をして過ごした。

先生方の出勤や休暇についての書類管理、訂正、保護者対応、身分証明書等の発行、郵便物管理、備品管理など、こまごました仕事がたくさんあった。

が、小学校の先生ってのは、正直何でも屋さんだ。

普段の業務に、その雑務もこなしていた手前、事務仕事だけでいいのなら、と楽だったように思える。細かい文字をず~~~~っと見ながらチェックする作業は、目にきたけれど、力仕事がないのは、体がなまりそうなほどだった。

残業なしの就業先だったので、17時には退勤して帰路に着くことができる。

家に帰ったら小腹が空く前にランニングに出かけて帰ってきて、シャワーを浴びてご飯を作っていても、夫が帰宅するまでに、一人の時間をもつことができるのだ。



時間の余裕は心の余裕だった。
おまけに時給はまぁまぁ良い方。フルタイム×週5で十分だった。


就業先の人はみんな優しかった。わたしが「今週で最後なんです」と話すと、「金曜必ず会いに来るね!!」と他部署の人も来てくれた。金曜日に年休を撮っていた人は、木曜の退勤前に来てくれた。

3ヶ月で辞めると決めていたので、申し訳ない気持ちもあったが、こんなに優しくしてもらえたことに、感動していた。必要とされることは、とっても嬉しいと改めて感じた。


これから


8月は、なにも仕事をしなかった。記事を書く案件はいただいていたから、それに合わせて構成を考えたり、考えた構成を連絡したり、必要な箇所で写真を撮ってきたりをした。

ただ、何にも属さないということは、少し不安でもあった。そんな経験したことがなかったから。やりたいことをやっているはずなのに、まとまった収入が得られないことへの不安感が拭えなかった。

きっとわたしは、なにかの元で働きながらも、好きなことができる逃げ道があったほうがいいんだと思った。執筆の仕事は逃げているわけではないのだけれど、「良い先生でありなさい」と言われ続けて捻くれそうになった私の心を、わたしらしく居させてくれる場所なのだと思う。



友達の子どもの写真を撮ったり、依頼された記事を構成したり、取材をしたり、掲載許可を取ったり、執筆したり、ラインスタンプを作って販売してみたり。

今まではお金になってしまう可能性のある仕事はできなかったけれど、今の私には肩書きななにもない。何もないからこそ、なんでもしていいし、なんでもできるし、何にでもなれる。

この自由を味わうことができたのも、選択肢が広がったのも、わたしの人生の中でとっても大切な経験となった。

そんなとき、以前一緒に働いた校長先生から声をかけてもらった。辞める理由をしっかり説明していたので、副業ができないなのなら講師もNOと伝えていた。今回声をかけてもらったのは、非常勤講師なので副業はOK。

さすがにTikTokみたいなのは立場上ダメと言われると思うが…(やるつもりもない)

好きなことにも時間を使ってよくて、大好きな子どもと関わることができるのは万歳こえて小躍り盆踊り阿波踊りのような気持ちだ。


これからの自分の人生は正直何も見えないから不安に思うこともあるが、着実にお金を稼ぎつつ、いろんなことに挑戦していきたいと思う。